”生きる”を輝かす!HAPPY ART PROJECT
~ 重度心身障がいの人々と創作の日々~
<開催のご挨拶より>
25年前、生死をさまよう母の病室で、病院に色彩をはこびたいと考え始めました。
やがて、いのちの現場を巡るホスピタルアートに奔走することになり、
全国各地、そして海外の病院へも向かいました。
重度心身障がいの人々と出会ったのは10年前のことです。
それまで出会ったことがないほど重症の身体・精神・知的・重複障がいがあり、
医療的ケアも必要で、出生後まもなく入院し、終生そこで暮らす人もいました。
しかし病棟には、それぞれにあるがままの日常があり、
それを支える人々が温かくケアする日々が流れていました。
彼らと色のコミュニケーションを行うと、感動的なほど豊かに表情が変化し、
それに心打たれ、魅了されました。
ひとりひとりの違いが著しく、濃縮したように濃い彼らの個性に接すると、
私たちは社会に適応するために、自分の固有性を薄め、失ってきたのだろうか?
とさえ感じさせられました。
ストレートでナチュラルな反応に引き込まれ、ともに童心に帰る楽しさ。
ともにおなかの底から笑う爽快感。それは、この地球上に同時代に生きる、
まさにいとおしい同胞たちでした。
重症心身障がいは誰にでも罹りうるものです。
そして全国には4万3千人もの人々が、重度心身障がいをもちながら生きています。
本展を通して、その存在と個々の個性を感じて頂けたら嬉しく思います。
そして、彼らの“生きる”輝きが、みなさまの心を輝かせ、
彼らとともに、同時代に生きていることをご共感頂けたら、
これ以上の幸せはありません。
喜びに輝く人間の笑顔は、最強のバリアフリーだ!と信じています。
<開催レポート>
■“生きる”を輝かす!HAPPY ART PROJECT
by Masako Takahashi, Hospital Artist
~ 重度心身障がいの人々と創作の日々~
会期・会場:2019年3月5日(火)~3月11日(月)東京シティアイ
2019年3月9日(土)東京交通会館
2019年3月21日(祝)東京交通会館
2019年3月14日(木)~3月17日(日)ワンダーアートスタジオ
2019年3月24日(日)~3月25日(月)かがやきプラザ
※施設の都合により、東京シティアイでの大型展示は中止。「配る展覧会」は予定通り設置した。
主 催:Wonder Art Production
助 成:平成30年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
後 援:厚生労働省、独立行政法人国立病院機構
公益社団法人日本重症心身障害福祉協会、日本重症心身障害学会
【東京展】東京都、千代田区、千代田区教育委員会
【仙台展】仙台市、仙台市教育委員会
協 力:国立病院機構宮城病院、国立病院機構福島病院、国立病院機構三重病院
東京小児療育病院