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Happy Doll Project 2006

ハッピードールは、世界でたった一つの手作りマスコットです。

同じものはひとつもありません、あるものは可憐で、あるものはユーモラス。

可笑しくて笑っちゃうものもあれば、妖しく魅了するものもあります。

人間がそうであるように、みんな違ってみんな魅力的です。

でも、どの人形もみな、味があって温かいという点では共通しています。

ひとつひとつは小さいけれど、全員集合すれば厚みのあるシンフォニーを奏で、

見る人たちを元気づける大きな力をもっています。

そしてこれらはすべての病院でつくられた、様々な願いがこめられたお守りなのです。

 

” 病院の枠を越えて、人と人の心がつながる楽しさを運ぶことができたらどんなにすてきだろう…?”

今年 1 月からスタートした、全国の病院をつなぐハッピードールプロジェクトへと、

夢が向かっていったのです。 ハッピードールプロジェクトは、患者さんや医師、

職員などが思い思いに制作した マスコット人形をその病院で展示し、

次の病院へとバトンタッチしていくもので、 この 1 年間に全国 13 ヶ所の施設をつなぎ、

14 回のワークショップが行われました。

各病院での展示には、それまで制作された他院の作品も告ぐ次加えられていき

世界に一つだけの人形がどんどん増え、楽しさも増していきました。

 

この病院プロジェクトに人形づくりを選択したきっかけは、アーティストの一瀬晴美さんでした。

入退院を繰り返す彼女は、病院がより癒される場所になることを誰よりも願い

私たちのホスピタルアート活動に協力してくれました。

癌末期で余命宣告を受けた後も、彼女はかわいい人形をつくり続け

私たちの心を和ませてくれたのです。

“このやさしい素材と自由な手法であれば、 患いをもって入院中の患者さんでも

親しめるのではないだろうか…?”

こうして、彼女が遺した自由闊達な人形をナビゲーターに、私たちは病院を訪ね回りました。

このプロジェクトは、病院環境をより温かな雰囲気にしたいと望んだ一瀬晴美さんと、

引き続き夢追う楽しいたびでもありました。

病院と人と作品と心が温かくつながることを夢見て半ば強引にはじめたこのプロジェクト。

ふり返れば、よく実現したものだと思います。作品と展示パネルを収納した箱は、

全国行脚の長旅でボロボロになりました。しかし、人形は大幅に増え、豊かになって戻ってきました。

各病院で出会った様々な方の笑顔が浮かびます。 元気に退院した方、まだ入院している方、

そして先立たれた方もいらっしゃるでしょう。 誰もがいつか死を迎えます。

その瞬間まで笑いながら生きて、「ああ楽しかった!」と逝きたいものです。

これらの明るく、独創的で、夢があり、ちょと切ないハッピードールたちを目の前にして、

プロジェクトに参加された方々や支えてくださったすべての方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。

全国の人々に創られ、ハッピーを増殖させ膨らんだハッピードール群団は、 同時代を今、

ともに生きる共感と慈愛とパワーの象徴のようです。

2006年1月20日

NTT東日本関東病院(東京)

院内展覧会 1/21-2/23

2006年2月3日  

第一かもめ園(東京)

院内展覧会 2/4-2/22

2006年2月24日 

済生会栗橋病院(埼玉)

院内展覧会 2/25-3/18

2006年3月22日 

仙南中央病院(宮城)

院内展覧会 3/23-4/17

2006年3月23日 

はくあいホーム(宮城) 

院内展覧会 3/23-4/17

2006年3月23日 

仙南病院(宮城)

院内展覧会 3/23-4/17

2006年3月24日 

宮城県がんセンター

院内展覧会 4/4-4/18

2006年4月20日 

諏訪中央病院

院内展覧会 4/20-5/12

2006年5月17日 

福島県立医科大学附属病院

院内展覧会 5/17-6/5

小児病棟

院内学級

2006年6月 7日 

東京大学医学部附属病院

院内展覧会 6/7-7/17

2006年7月18日 

愛知県がんセンター

院内展覧会 7/18-8/21

2006年8月25日 

広島大学病院

院内展覧会 8/25-9/4

2006年9月8日  

PL病院(大阪)

院内展覧会 8/9-8/22

2006年9月21日 

NTT東日本関東病院(東京)

院内展覧会 9/21-10/18

「ハッピードールプロジェクト合同展」

会期:2006年12月11日~17日

会場:NHKみんなの広場  ふれあいホールギャラリー 

ハッピードールプロジェクト2006

主催:Wonder Art Production  企画実施・ナビゲーター:高橋雅子  

助成:ゴールドマン・サックス証券株式会社

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