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Happy Doll Project 2011
「さあ!何をつくろうか?」 そう考えることは、人をいつも前向きに活気づけます。
「わあ、できた! 完成!」 その瞬間にうれしはずかし、ささやかな喜びと達成感を感じます。
それはどんな状況の人たちにも小さな自信を運び、 みんなでおしゃべりしながらの作業は
安心感へとつながるようです。
全国の病院をアートでつなぐ『Happy Doll Project』
旅立ちから 5 年目の昨年は国境を越えて海外へ飛び、 病室でひっそり闘う人々の作品と存在は、
銀座和光のショーウィンドウに登場! クリスマスに銀座の街と人々の心を温めました。
そして 6 年目の今年 『Happy Doll Project』は病院の外へも運ばれることになりました。
東日本大震災後、急遽、被災地も訪れることになったのです。
病院と被災地 その現場や背景に違いはあるものの、命と向き合い、
厳しい現実に対峙する点では一緒でした。
病院では、病と加齢への無力感から生を諦めた高齢者や、
指も動かないほど衰弱した命を振り絞って人形を作る女の子、
残された時間で娘に手作りのプレゼントを遺そうとひたむきな女性にも出会いました。
被災地では、家と共に流された猫 2 匹を思い出しながら作る人や、
まだ見つからない妹が帰ってくるのを願いつつ「カエル」を作る人、
残された家族全員が幸せになるようにお守りを作る女の子や、
震災直後の寒さが忘れられず真夏にモコモコの防寒着を作る少年もいました。
どうしようもない現実をともに受け止め つらさも苦しさも涙も悲しみも笑い飛ばして
一緒に乗り越えていこう!
『Happy Doll Project』はそんな気持ちで各地を訪れ、 全国6ヶ所の病院と、
東北45ヵ所の被災地施設を巡り 涙と笑いで今年の活動を終えました。
その記録と作品がこの1冊に収められています。
皆既月食の今宵、恋人たちもおまわりさんもおすし屋のおじさんも、
みんな、みんな、無心に空を見上げていました。 それは本当に素敵な光景でした。
こんなふうに、今日この時代を共に生きている私たちが、
上を見ながら幸せに向かって一緒に生きていこうね。 と、心でつぶやいた夜でした。
みんな、みんな、幸せになあれ!
2011年6月21日
富山大学附属病院
院内展覧会6/21-7/5
2011年7月28日
茨城県立こども病院
院内展覧会7/28-8/15
2011年8月30日
福井県済生会病院
院内展覧会8/30-9/9
2011年9月16日
東京大学医学部附属病院
院内展覧会9/16-9/30
2011年10月4日
盛岡市立病院
院内展覧会11/1-11/11
2011年10月31日
総合南東北病院(宮城)
院内展覧会10/31-11/21
Happy Doll Project 2010 展覧会
会場:銀座和光
会期:11月30日~12月25日
ハッピードールプロジェクト2011
主催:Wonder Art Production 企画実施・ナビゲーター:高橋雅子
協賛:サノフィ・アベンティス株式会社
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