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Happy Doll Project 2009

人が生きている喜びを実感できるのはどんな瞬間なのでしょうか?

たとえば心身の不調に直面した時、たとえば残された時間の中で、

新しい朝を迎えられ、かけがえのない人が今、目の前に生存し微笑んでいるだけでも

限りない喜びを感じられるものかもしれません。

 

ハッピードールプロジェクトは、生老病死という、 人生の根源的なステージを向える病院で、

人の心をつないでいこうとする試みです。 患者さんやご家族、病院職員など老若男女が一緒に集い、

自由に楽しく作られた布のマスコット、 “ハッピードール”は、

他院で制作された作品と一緒に仲良く並んで展示されます。

病気や怪我と向き合う人々が実は、全国にたくさん存在することを

“ハッピードール”の数が 実感させてくれるのです。自分だけじゃない!

全国に、世界中に、どこかで頑張っている人々がいる と感じることは、

力が湧く一つの原動力になるに違いありません。

こうして、患者さんたちが作った作品は微笑みを誘い、心をつなぎ合いながら

病院を巡るたびにその数を増やし、ハッピーパワーも増大し続けてきました。

何百と生まれた作品たちですが、どれもが世界でたった一つのもの。

みんな違ってみんな魅力的です。 人間は一人一人個性的で、

本当に違う存在なのだということを改めて気づかせてくれます。

それぞれの思いをこめて作られたお守りたちには、見る人を元気づけ微笑ませる独特の力も内在し ています。

病院という空間で作られたにもかかわらず、それらは肩の力が抜けるユーモア感もあり、

温かい包容力も併せ持っています。 これら“ハッピードール”が生まれた現場にはいつも、

人々の笑顔があふれていました。 そこで、子どもを励まし明るく振舞うお母さんや

小さな体で健気に頑張る子どもたち、 不自由になった機能の回復に励む高齢者の皆さんや

温かく支える看護師さんたちと出会い、 人間の素晴らしさを改めて感じることができました。

また、生きることの輝きに身が引き締まる思いも致しました。

 

たくさんの出会いと別れもありましたが、このプロジェクトを通して私自身、

たくさんの皆さまから笑顔を頂き、多くの気づきと貴重な経験をさせて頂きましたことを

大変幸せに感じています。 ハッピードールプロジェクトが誕生して、早くも 4 年が経ちました。

駆り立てられるように始めて以来、たくさんの方々に支えられて 継続することができましたことに

改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

 

また、念願のハッピードール作品集第二弾がここに誕生したことを何より幸せに感じています。

この小さな作品集が、全国各地の病院にいる皆さまをはじめ、お手元に届いた皆さまに微笑をもたら し、

生きる元気がわいてきますように、心からお祈り申し上げます。

 

みんな、みんな、元気になあれ!

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2009年6月11日

高松赤十字病院
院内展覧会 6/12-6/21

2009年6月26日

はやしやまクリニック(神戸)
院内展覧会 6/27-7/12

2009年7月16日

静岡県立こども病院
院内展覧会 7/16-7/23

2009年8月26日

あいち小児保健医療総合センター

(愛知県・大府市)
院内展覧会 8/26-9/2

2009年9月10日

金沢医科大学病院
展覧会9月10日~9月18日

2009年9月25日

聖路加国際病院
院内展覧会 9/25-10/16

2009年9月28日

東京大学医学部附属病院
院内展覧会 9/28-10/2

2009年10月7日

宮城県立こども病院
院内展覧会 10/7-10/21

ハッピードールプロジェクト2009

主催:Wonder Art Production  企画実施・ナビゲーター:高橋雅子  

協賛:サノフィ・アベンティス株式会社 

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